土井 翔平(准教授)
国際問題の原因と解決策を模索するために、複雑な現実を紐解く視点を身につける。
研究者教員
准教授土井 翔平
京都大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。2020年より現職。専門は国際安全保障や国際政治経済。授業では国際公共政策学などを担当。
冷戦が終結した頃、平和で協調的な国際社会が実現するだろうという期待がありました。しかし、21世紀初頭を振り返ると、非国家主体による暴力の拡散、武力による現状変更という伝統的脅威、金融危機やパンデミックなどをきっかけとしたグローバリズムへの疑問、ポピュリズムや排外主義の台頭などにより、国際協調への楽観的な見通しが退潮しつつあります。
国際協調は難しいと諦めるのは簡単です。しかし、よりよい世界からは遠ざかるでしょう。人々や国家は協力すべきだと言うのも簡単です。しかし、机上の空論に陥るかもしれません。現実の難しさに目をそむけることなく、しかし過度に悲観することもなく、国際問題に向き合うべきではないでしょうか。そのために、なぜ国家は対立するのか、あるいは協力するのかという問いに立ち向かい、理論や歴史、データを駆使して国際問題の解決の糸口を探していきましょう。
(2022年度パンフレットより)