国際フェロー体験記
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- (ⅰ) パリ政治学院春季研修プログラム
- (ⅱ) コミュニティ・デベロップメント・プログラム
- (ⅲ) ナルワン・プログラム
- (iv) セナ・プログラム
- (ⅴ) シャムロック・プログラム ※終了プログラム
- (ⅵ) コミュニティ・デベロップメント・プログラム/インド・ファシリテーター育成コース ※終了プログラム
パリ政治学院春季研修プログラム
2022年度 パリ政治学院春季研修プログラム
派遣先:フランス/パリ
Fernando Urshine【17期生】
EUの構造と進化に興味があり、このプログラムに応募しました。前半は、ヨーロッパ統合の理論、外交と防衛政策などに触れ、EUの今までの流れを概観し、後半は、ポピュリズムや人種差別、経済ガバナンスなどに焦点を当て、EUの今後の戦略も把握しました。平日はほぼ毎日歩いて通学し、パンを食べ歩きしながらパリを発見し、週末はフランスの地方とイギリスを訪れました。また、授業のみならず、EU組織への訪問、美術傑作品の鑑賞、ストライキやデモなど、卒業する直前に様々な貴重な経験をすることができました。
(2023年度パンフレットより)
2019年度 パリ政治学院春季研修プログラム
派遣先:フランス/パリ
蔡 一諾【15期生】
EUと欧州について勉強を深めたいと思い、このプログラムに応募しました。東京の諸大学からきた学生と一緒にEUの歴史や法律、単一通貨、環境政策等の講義を受け、意見交換を行いました。毎日サンジェルマン通りを歩いて通学し、フランスの街並みも満喫しました。コロナウイルスの影響でブリュッセル・ツアーは中止、プログラムも短縮となりましたが、国・都市の封鎖や乗り継ぎ不可などの政策により、緊急時における政府間協力やガバナンスの重要性を認識し、とても貴重な経験になりました。
(2020年度パンフレットより)
2018年度 パリ政治学院春季研修プログラム
派遣先:フランス/パリ
白 静雯【14期生】】
私はHOPSでEUにおける難民問題を研究テーマにしており、ヨーロッパの研究者の見解や現地の市民生活が知りたくて、このプログラムに応募しました。フランスで過ごした1ヶ月間で、EUに関する知識を深める一方、ヨーロッパの立場からみた対日、対中関係の考えも学びました。また、他の大学からの参加者と交流する中で、多様な意見に触れ、自分の不足していた点も見つかりました。学外では、博物館等でヨーロッパの歴史や文化を体験することもでき、世界に視野を広げる貴重な機会となりました。
(2019年度パンフレットより)
コミュニティ・デベロップメント・プログラム
2022年度 コミュニティ・デベロップメント・プログラム
派遣先:北マケドニア共和国
小助川 桂歌【第19期生】
北マケドニアでの民族・移民問題に興味があり、本プログラムの参加を決めました。現地では、多文化共生やマイノリティーの就労支援に取り組むNGO、日本大使館、中国大使館、赤十字社、大学等を訪れ、少数民族である当事者の方や、政府関係者、学生など様々な方と対話する機会に恵まれました。現地の人々が抱える社会不安を解決するためには、国の産業の発展や政策だけでなく、他国や国際機関との関わりも重要であることを再認識しました。この経験を活かして、今後の研究に繋げていきたいです。(2023年度パンフレットより)
2019年度 コミュニティ・デベロップメント・プログラム
派遣先:北マケドニア共和国
李 自晨【第14期生】
初めてのヨーロッパ渡航で、2週間の留学生活がどのようなものになるか不安でしたが、とても貴重な経験となりました。自分の研究分野である空港PPP事業については、スコピエ国際空港を見学し、担当者に事業目標や今後の経営方針、課題等についてじっくりインタビューすることができました。北マケドニアの綺麗な風景はとても印象深く、大きくは国家の体制から、小さい点ではゆったりしたライフリズムや喫煙者が多いことなど国に対する理解も深まって、またいつか訪れる日を待っています。(2020年度パンフレットより)
2018年度 コミュニティ・デベロップメント・プログラム
派遣先:北マケドニア共和国
下岡 大泰【15期生】
今回のプログラムに参加して、実際に国家が抱える問題、内情を理解するためには、現地に赴き、人々との交流を通じて、生活環境を共にすることが必要不可欠だと、改めて感じました。現在進行形で問題に取り組んでいる国連やNGOなどの機関や企業を訪れることで、日本では得られない問題視点を持つことができます。マケドニアは興味深くとても良い国です。人々は、純朴さと温かみを持っており、途上国と先進国という立場を超えて、日本も学ぶべき所があると思いました。(2019年度パンフレットより)
ナルワン・プログラム
2019年度 ナルワン・プログラム
派遣先:台湾/台北市ほか
平野 弘一【15期生】
私は『市民社会論』を研究テーマにしており、台湾という市民社会において『社会的包摂』がどのように展開されているのかを把握し、日本との比較考察の中で参考になる知見を得るためにこのプログラムに参加しました。現地では、台湾総統府、政党、NPO、大学等を訪れ、行政TOP、党幹部、ソーシャル・アントレプレナー、学生といった多様な人々と面談・討議することができ大きな収穫を得ることができました。今後は本プログラムで得た知見を自身の研究に活かしていきたいと思っています。(2020年度パンフレットより)
2018年度 ナルワン・プログラム
派遣先:台湾/台北市ほか
小野寺 聖【14期生】
台湾における若者の政治参加という観点から、「ひまわり学生運動」について学生の意見を学ぶべく本プログラムに参加しました。史跡見学や台湾政府外交部でのセッション、同年代の学生らとの交流等を通じて、各々の意見に裏打ちされた高度な政治意識を垣間見ることができました。彼らのアイデンティティに接触できたことは大きな収穫であったと感じています。今後は、本プログラムから獲得した多面的理解の重要性を糧として、国際情勢への視野を広げたいです。グローカルを標榜するHOPSにふさわしい5日間でした。(2019年度パンフレットより)
セナ・プログラム
2022年度 セナ・プログラム
派遣先:ソウル市、仁川市、板門店ほか
田代 祐和ベデロ【18期生】
最も身近な外国である韓国の社会を見ることで、自らの社会を相対的に考察する目を養うべく参加しました。現地では、政府機関の統一研究院から韓国の統一政策、社会運動団体の反貧困連帯から都市の再開発とそれに対する住民の動きに関してレクチャーを受けました。また、中央大学校訪問は、同年代の学生と交流する良い経験となりました。今回の派遣を通じ、韓国語の能力が少しではありながら向上したことはもちろん、リングワ・フランカとしての英語能力の向上にもつながりました。(2023年度パンフレットより)
シャムロック・プログラム(2019年度まで実施)
2019年度 シャムロック・プログラム
派遣先:アイルランド国立大学ダブリン校
櫻井 貴文【16期生】
英語運用能力やアカデミックスキルの向上を目指し、参加を志しました。日本とは異なる生活環境で一定期間過ごし、世界各地から集まる学生からも刺激を受けてその後の学びの原動力とすることも大きな動機でした。授業では活きた英語に触れつつ、レポート執筆やプレゼンテーションなどの技法をアクティブに習得することができました。加えて滞在中、英国のEU離脱に合わせて北アイルランドを訪問し歴史的瞬間に現地で立ち会ったほか、新型コロナウイルスの感染拡大をヨーロッパで迎え帰国は混乱の最中に。時代の転換点を異国の地で目の当たりにし、冷静さとタフさを求められる場面で考え行動した経験は、その後の選択にも大いに影響を与えました。(2021年度パンフレットより)
2018年度 シャムロック・プログラム
派遣先:アイルランド国立大学ダブリン校
和泉 優大【14期生】
英語でのコミュニケーション能力の向上、北アイルランド問題について学びたいと考えて、参加を決意しました。英国のEU離脱期限の直前に欧州で滞在できることも理由の1つでした。大学での英語の授業を中心に、普段の大学や日常での生活、休日に旅行した先々で体験すること全てが新鮮な体験です。また、留学先の大学には様々な国から学生が集まり、多様な文化や価値観に触れることができました。卒業後もグローバルな視点を忘れないようにしたいです。
(2019年度パンフレットより)
コミュニティ・デベロップメント・プログラム/インド・ファシリテーター育成コース(2017年度まで実施)
2017年度 コミュニティ・デベロップメント・プログラム/インド・ファシリテーター育成コース
派遣先:インド
小野寺 聖【14期生】
現地時間2018年2月16日から2018年2月22日までに行われた「はじめてのフィールドワーク・ツアー in 南インド」(主催:認定NPO法人ムラのミライ)にHOPS国際フェローとして参加しました。特に印象的だったのは、プログラムの5、6日目のホームステイ体験で、プログラム拠点のビシャカパトナム市から車で3時間ほど移動した地域にある農村 Pogadavalli 村で行われました。
Pogadavalli 村のライフスタイル
この村は48世帯(訪問時)から成る集落で、基幹産業は農業(畜産・畑作)です。2つの井戸を結ぶように延びるメインストリートの両脇を、コンクリートやレンガで造られた住宅が一列に並びます。玄関の軒先ではヤギや牛が飼育されており、鶏が村中を自由に走り回る姿が見られるなど、非常に牧歌的な生活が営まれていました。前日までの調査で訪れたビシャカパトナム市内のスラム街とこの村が異なるのは、居住している人々がヒンドゥー教のカースト制度における「アウトカースト」となっている点です。近年では中央政府の方針によってカースト制度に縛られない環境が整備されつつあるものの、制度自体の廃止には至っていません。2016年度 コミュニティ・デベロップメント・プログラム/インド・ファシリテーター育成コース
派遣先:インド
川合 翔太【11期生】
序論
本レポートは現地時間2017年2月19日(日)から27日(月)の1週間で行われたNPO法人「ム ラのミライ」主催の「はじめてのフィールドワーク・ツアーin 南インド」にHOPS国際フェロー として参加し、その内容を報告するのものである。
本論
研修1日目
研修初日はオリエンテーション(ビシャカパトナム市内の漁港・教会訪問)並びにVVK信用金 庫事務所訪問・パラデシュパレム(スラム)の訪問を行なった。最初のオリエンテーションでは 参加者4名がそれぞれインドで学びたいことを30個程度個人ワークで書き出したあとに全体で それらをまとめるグループワークを行なった。また研修中には事実質問のみを行うこと等の諸注 意が行われた。事実質問というのは「なぜ(Why)」「どう(How)※how many等除く」から 始まる質問を禁止し、「When」「Where」「What」という具体的な事象についての事実を訪ね る質問の手法を示す。その後は次の目的地に着く間までフィールドワークの拠点となるビシャカ パトナム市街地を視察しつつ、漁港や高台から街を一望したりと街の紹介が行われた。
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