リカレント教育
北海道大学公共政策大学院では、創設時より、職業を持つ方々が入学・学修しやすい環境の整備に努め、入学定員の約3割の社会人学生を迎え入れてきました。
国内外の情勢が激しく変化し、諸々の政策課題が複雑化する中、すでに社会の一線で活躍している職業人にも、関連知識の更新やスキル向上の要請は益々高まっています。本大学院は、そうした方々の高度専門職業人へのレベル・アップをサポートする「リカレント教育」を教育部の重要な使命のひとつと位置づけ、正規の課程や専門型の公開講座等を通じて、様々な学修の場を展開しています。
社会人特別選考
本大学院では、広く公共性を要求される分野・領域において出願時点で2年以上の社会経験を有する方を対象とする「社会人特別選考」を設けています。「社会人特別選考」では、出願時の提出書類(入学願書、成績証明書、志望理由書等)の評価及び学力試験(口述試験)の結果を総合して合格者を決定します。
また、職業を持つ方々にも入学・学修しやすい環境となるよう、下記の制度を設けて、計画的な履修・学位取得を支援しています。
出願資格審査
本大学院では、4年制大学卒業者・卒業見込み者以外の方であっても、書類審査により4年制大学卒と同程度の学力があると認められた場合、本大学院の受験資格を有するものとする「出願資格審査」の制度を設け、高等学校や短期大学、各種学校等の卒業生等の方々にも出願の門戸を開いています。
1年履修
社会人特別選考による入学者にのみ認められる制度で、標準修業年限2年のところ、1年間で所定の単位を修得し、課程を修了することができます。希望者には、出願時に自身の公共サービス関連実務経験及びその問題点等を叙述した1万字程度のレポート提出を求めます。
長期履修
職業を有しているなどの事情で、標準修業年限(2年)での課程修了が難しいと考える方に、予め学修(研究)計画年数を長期に設定することを認める制度です。個々の申請に基づいて審査を行い、一定の期間(4年以内)にわたる在学を認め、計画的に履修して課程を修了します。
地方議会議員・地方公務員向けサマースクール
本大学院では、毎年8月に、地方議会議員及び地方議会議員を志す方、地方自治体の職員の方を対象としたサマースクールを開講しています。このサマースクールは、本大学院の社会貢献活動の一環として、地方議会議員・地方公務員の方々に自己啓発・自己研鑽の機会を提供し、地方議会と地方行政のさらなる活性化と充実に資するよう、2008年度から続けて開催しているもので、当該分野の一線に立つ講師の講義と本大学院の専任教員がファシリテーターとして参画するグループワークの2本立てで時宜に応じた政策テーマについて学びます。地域の振興に志を抱く多くの皆様の参加をお待ちしています。
シンポジウム・セミナー
本大学院では、大学院附属の公共政策学研究センターが中心となり、学内外の研究者や実務家の方々と連携しながら、様々な研究プロジェクトや研究会を展開しています。こうした研究活動の成果を広く社会に発信し、また学外の方々との知見交換の場を創出する観点から、公開型のシンポジウムやセミナーも積極的に開催しています。
こうしたイベントの情報は、随時WEBサイト上に掲出していますので、ご関心をお持ちの方はどうぞ奮ってご参加ください。