外国人留学生の声
女性に優しい社会の実現に向けてステップを踏み出せるよう努力しています。
中国出身
Yujie ZHANG
張 玉潔【20期生】
私は大学時代からジェンダー問題への取り組みに興味を持ち、この分野の専門的知識を深めたいと思っていました。
HOPSに入学した時はコロナ禍直後ということもあり、研究生は私一人だけで初めはとても不安でしたが、日本の先輩たちが積極的に食事に誘ってくれ、自習室の雰囲気も和やかで、徐々にみんなと親しくなりました。専門科目の学習を助けてくれるチューターも割り当ててもらい、国際政策コースに進んだ今、ますます充実した毎日を過ごしています。
これまでに受けた授業で特に印象深かったのは「英語実務演習」です。この授業では「Black Like Me」と「The Birth of the Pill」という本を通じて、人種差別や女性のリプロダクティブ・ヘルスについて学びました。実務演習は、外国語の読解力を高めるとともに、多様な文化や歴史背景からの視点を持つことの重要性を実感できる有意義な科目だと思います。
「国際政治経済政策事例研究」で参加した台湾有事のロールプレイも、大変刺激になりました。この授業での体験を通じて、平和の重要性についての理解が深まるだけでなく、国際関係や地域の安全問題に対する認識も高まりました。そして、こうした学びを通じて、自由に意見を表現する力を得つつあることは、私にとって最も貴重な収穫だと感じています。
(2024年度パンフレットより)
政策現場の生の声に触れる経験が、ステップアップの原動力になっています。
中国出身
Yuhang DU
杜 宇航【18期生】
中国で貿易や経済について勉強した後、HOPSの研究生を経て、国際関係コースに入学しました。国際関係論について勉強すると、どんな本でも外交の重要性が書かれていますが、学生が現実の場面に接する機会はなかなかありません。「国際政治経済政策事例研究」の授業で韓国の外交官が来学された時には、ただ1回の講義でも、講師の方の人間的な魅力とともに、外交の場で人が人と接すること(face to face diplomacy)の重要性を実感しました。毎回、各界のゲスト講師の話を直接聞ける事例研究科目は、「理論と実践の架橋」というHOPSの特長が体感できる授業だと思います。
HOPSでは入学時から学生一人ひとりに指導教員がいて、履修や研究について丁寧に指導してもらえます。また皆が個別の自習席を利用でき、交流の場としてミーティングルームも整えられています。学部時代の自分はクラスメイトの名前も覚えきらないまま卒業するような内向的な学生でしたが、HOPSの学生生活はシットコムのように感じられ、初対面の人と会うことも楽しめるようになりました。
専門文献読解のスキルが上がるにつれ、ジェンダー問題や移民、また中国に関することについても興味が沸いてきました。こうした関心の広がりも、今後の仕事やキャリアに直接・間接に生きていくことと思います。
(2023年度パンフレットより)
安心して学べる環境のなか、より学際的な知識を身につけたいです。
中国出身
Jiafei GUO
郭 嘉菲【16期生】
大学院進学を考えるようになったとき、文理融合を特徴とするHOPSのことを知り、より広い知識と実践力を身に着けたいと考えて北大を選びました。
入学早々、コロナの影響でほとんどクラスメートたちと会えなくなったのは予想外のことでしたが、先生方は授業のときも日常生活のうえでも心を尽くして指導くださいましたし、困ったことがあればすぐに対応してしていただいているので、とても安心感のある学校生活です。
学部時代とくらべて、自分が変わったと思うのは、①積極的に読書をするようになった、②難関な問題でも諦めず思考するようになった、③ポジティブな思考が多くなった、ことです。
レポートの作成にはいつも苦心していますが、受け身の勉強だけでなく、問題提起や現実的な対応策の運用に結びつけていけるよう心がけています。
公共経営特論Ⅱで行った富良野の現地演習は、私にとってとても新鮮な体験でした。環境問題のことはこれまでも各種メディアを通して見聞きしていましたが、自然の中に身をおいて学んだことで、環境保護の重要さに対する認識が変わりました。今後もHOPSで幅広い知識、能力を磨き、将来に生かしていきたいと思います。
(2021年度パンフレットより)