エクスターンシップ体験記
公共政策実務演習
厚生労働省 本省
竹内 大輔【18期生】
夏休みの2週間、厚生労働省老健局認知症施策・介護福祉推進課で学ばせていただきました。私は学部時代、国際的に膨大化する高齢者医療費について知りました。高齢者医療費の問題は日本でも大きな社会問題であると考えたため、厚生労働省老健局の取り組みに関心を持ちました。2週間の中で私は、人口減少問題に大きく関わる介護問題に着目し、北海道における地域包括ケアシステムの研究を行いました。期間中は、介護の現場が抱える人材不足について、数十名の職員の方々と直接議論させていただきました。地域づくり加速化事業・市町村支援に同行し群馬県館林市を訪れた際には、介護の現場で働かれる方々の生の声を聞き、政策形成の最前線を体感することができました。実務を通して私は、厚生労働省の職員には「関係者を繋ぐ橋渡しの力」、「問題点を洗い出す課題発掘力」、「相手の立場に立つ想像力」が強く求められることを実感しました。
(2023年度パンフレットより)
公共政策実務演習
農林水産省 本省
柴田 曜【17期生】
人口減少の著しい日本でも、とりわけ過疎化の進んでいる農村部における集落機能の維持・強化に向けた人材育成に興味があり、農林水産省農村振興局農村計画課にて2週間のエクスターンシップを行いました。実習先では、担当の方から政策に関するレクチャーを受けたり、資料作成や意見交換などを行ったりすることで、インプットとアウトプットの双方から知識を深めることができました。最終日には、学んだ内容から農村政策に関する提案報告を課内にて行い、実務の視点からフィードバックをいただきました。本実習を通じ、地域により事情の異なる農村現場に対し、国家公務員という立場から包括的な政策を検討することの難しさを痛感しました。このエクスターンシップの醍醐味は、通常のワークショップ型のインターンシップには無い現場での実務体験ができることです。ここで得られた視点は、その後の学習でも大変役立っています。
(2022年度パンフレットより)
公共政策実務演習
東川町立東川日本語学校多文化共生室
小松 文萌【16期生】
私は、外国人との共生について考える「多文化共生社会」の実現に向けた地方自治体の取り組みに興味があり、北海道東川町にある「東川町立東川日本語学校多文化共生室」で5日間のエクスターシップを行いました。実習先では、主に日本語学校の職員の方々や、留学生と交流活動を行っている町民の方々、そして留学生へのヒアリング調査を行いました。実際に町民の方々からお話を伺う中で、「留学生支援政策」を打ち出すなど多文化共生に対する町の積極的な姿勢はもちろんのこと、それ以上に東川町の来る人を温かく受け入れてくれるアットホームな温かさが、多文化共生を推進してく原動力になっているのではないかと感じました。
今回の実習で得た学びや経験をもとに、今後もさらに自身の研究テーマである「地域社会と多文化共生」について知見を深めていきたいです。
(2021年度パンフレットより)