研究会・セミナー
国際ワークショップ「多文化共存と東アジア共同体」
- 日時
- 2012年10月15日(月)15:00〜19:00
- 場所
- 北海道大学法学研究科センター会議室
報告者:辻康夫教授(北海道大学公共政策大学院)、ジョン・インギョ
ン教授(高麗大 学)、キム・ヒガン教授(高麗大学)、池直美専任講師(北海道大学公共政策大学院)、林政蔚教授(北海道大学公共政策大学院)、中山大将PD研究員(北海道大学スラブ研究センター)、キム・ミンギョン教授(高麗大学)2012年10月15日にHOPS研究センター東アジア研究所と韓国高麗大学平和研究所との共催で「多文化共存と東アジア共同体」の国際ワークショップを開催しました。このワークショップの目的は、日韓において急速な少子高齢化に伴い、労働力を補充するため様々な政策がとられている中、多文化共存を様々な角度からそして事例から東アジアにおける多文化共存のあり方を模索するものでありました。そこで、第一部にて多文化主義を理論面からアプローチし、北海道大学からは、公共政策大学院の辻康夫先生が多文化主義と日本の先住民について発表があり、高麗大学のジョン・インギョン先生からは、市民権と民族的ナショナリズム、そしてキム・ヒガン先生からは女性移民に焦点をあててグローバル・ジェンダー・ジャスティスについて発表がありました。第二部では、具体的な事例に焦点を当て、公共政策大学院の池直美先生からはカナダにおける多文化主義の経験について、そして林政蔚先生からは台湾の先住民について、スラブ研究センターの中山大将先生からサハリンにいる韓人及び日本人についての発表がありました。高麗大学からは、キム・ミンギョン先生から韓国の最新の多文化政策に関する発表がありました。質疑応答では、同化と統合、そしてそれと対比しての多文化共存についての議論が交わされ、日韓の研究者の意見を述べる有意義な国際ワークショップとなりました。