安部 由起子(教授)

労働経済学では、統計データから労働の現状を理解します。

研究者教員

教授安部 由起子

専門分野:労働経済論、社会保障論

プリンストン大学Ph.D. (Economics).北海道大学准教授等を経て、2009年北海道大学教授。

日本と諸外国では、女性の活躍の度合いはどう違うのでしょう? 女性がどのくらい働いているかを、女性人口のうち就業している割合、すなわち就業率によって測るとします。日本は女性の就業率が低い国とされていますが、日本の中で女性の就業率に大きな地域差があることは、それほど知られていません。25~54歳の女性の就業率は東京で69パーセントでしたが、日本海側地域(山形、新潟、富山、石川、福井、鳥取、島根)では78パーセントでした(2010年国勢調査)。この国内の地域差は、先進国間の女性の就業率の差と同じくらいの水準です。
統計は、いろんなことを示してくれますが、それは時には常識と反しているようにみえることもあります。一方で、なぜ統計がそのような傾向を示すのか? これを考えるのが、経済理論の役割です。労働経済学では、統計データを使って政策を評価する手法を学びます。

(2015年度パンフレットより)

安部 由起子
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