任 天択【13期生】

2017年度 パリ政治学院春季研修プログラム

派遣先:フランス/パリ

任 天択【13期生】

任 天択2018年2月10日、私はパリに到着しました。7日には何十年ぶりかの大寒波がヨーロッパ全土を襲い、パリに大混乱をもたらした大雪は、飛行機の中から見下ろすとまだその勢いを保っているようでした。フランスに対する私の第一印象は、「寒い」に他なりませんでした。

パリ政治学院プログラムに応募したのは、私の指導教員であり、またこのプログラムを北大に導入した先駆者でもある遠藤乾先生のアドバイスがきっかけでした。ただしESP、すなわちEuropean Studies Programmeは概ね学部生向けで、大学院生の参加者はやや例外的な存在ではありました。世界屈指の政治学学府であるパリ政治学院は、言うまでもなくレベルの高い大学です。最終日の閉会挨拶の時、プログラムのディレクターが公然とEUのあるスポークスマンを批判したことは、この学校の根底にあるエリート精神を示したと、今でも私の印象に残っています。

このプログラムを通じて、私はEUだけでなく、共同体、国家主権といった理念のあり方に対する理解も深めることができ、これからの私自身の研究(鳩山政権下の日中関係)にも、パリでの経験が役に立つと確信しています。EUの制度や今日の問題群を紹介する授業以外にも、パリ政治学院の院生を相手にしてLe Havreキャンパスで発表・ディベートをし、フランス外務省、EEA、欧州委員会、欧州議会を訪問することができたことは、国際政治を学ぶ人間として一生忘れられない経験になりました。特に欧州議会では、あちらの担当者が議会やEU全体の現状を丁寧に説明してくれ、専門書や論文を読むだけでは得られない当事者としての感覚を知ることができました。またプログラム中には先生方から沢山のサポートをいただき、お陰様でパリ生活は不安なく過ごしました。

留学とは何の意味があるのでしょうか。それはただ新鮮な環境で生き、別様な暮らしを体験するだけではありません。現地でいかに他者と自分の差異を峻別し、その上でどのようにコミュニケーションを取り、相互アプローチをし、ともに共存共栄を図るのか、それを理解することこそ、留学の醍醐味だと思います。

グローバリゼーションが進む中で、自分の視野を時代と合致させ、さらに時代を超える「未来視」を身に着けることを目指す。パリ政治学院プログラムは、このような人に道を開いてくれます。

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