「野党」論ー何のためにあるのか

(2016.7更新)
吉田 徹(著)
筑摩書房(2016/7)
 
野党は無責任で党利党略ばかり―。そう感じる人も少なくないだろう。だが野党は、民主主義をよりよくする上で不可欠のツールである。与党の取りこぼす民意をすくい上げ、政治に反映させ、争点を明確化し、異義申し立てをする。それによって代表制民主主義は安定を手にする―。野党の歴史から各国比較まで、基礎知識を整理し、これからの野党を展望する本書は、野党を「上手に使いこなす」ための必読の書である。

技術基準と官僚制ー変容する規制空間の中でー

(2016.7更新)
村上 裕一(著)
岩波書店(2016/5)
 
現代の行政が,規制基準の国際調和化,技術情報の分散化,官民関係の多元化といった現象に直面するなか,規制行政機関はどのように自らの裁量を確保しようとしているか。それにより,官と民とが相互に作用・依存し合う規制空間の構造はどのように変容しているか。軽自動車,木造建築,電気用品の安全に関する技術基準の設定,規制の実施過程を題材にして,分析を加えた画期的労作。

全国政治の始動 帝国議会開設後の明治国家

(2016.7更新)
前田 亮介(著)
東京大学出版会(2016/5)
 
帝国議会の開設により誕生した全国規模の利益調整をおこなう政治システムを「全国政治」として,国民国家形成を描きだす。議会が,地方単位から国家を単位とした議論がおこなわれる場となり,全国共通の新たな基準が創成されるとともに,藩閥が退潮し,政党が伸長する力学を精査に分析する。

入門テキスト 社会保障の基礎

(2016.4更新)

西村 淳編著/上村 敏之著/田中 伸至著/田中 聡一郎著/常森 裕介著/長沼 建一郎著/西森 利樹著/福島 豪著/丸谷 浩介著
東洋経済新報社(2016/4)
 
少子高齢時代に社会保障は持続可能か? 制度の意義・目的・機能を法学、経済学、社会学、行政学から多角的に解説した入門テキスト

公共政策学の将来 ― 理論と実践の架橋をめざして

(2016.4更新)
西村 淳編/北海道大学公共政策学研究センター監修

北海道大学出版会(2016/3)
 
グローバル化と社会の多様化のなかで、公共部門のみならず政策の担い手へのニーズが増大している。地域政策、政治、経済、工学、教育、刊行、社会保障、環境など広範な分野における公共政策学の現状を示し、公共政策を支える理論と客観的分析に基づく実践の架橋を目指す。
 
北大公共政策大学院創設10周年記念論文集。
時代のニーズに応える公共政策学を展望する
北大出版会のサイトはこちらです。

シリーズ 日本の安全保障第7巻  技術・環境・エネルギーの連動リスク

(2015.9更新)
鈴木 一人(編著)

岩波書店(2015/9)
 
科学技術が生み出す様々な脅威と,環境・エネルギーにまたがる多彩なリスクについて,人々の安全保障の観点から検討する.分断される専門知,技術発展が示す新地平,そして3.11後のリスク・ガバナンスとは.執筆者は編者のほか,神里達博,吉岡斉,田窪雅文,蟹江憲史,大島堅一,佐藤丙午,加藤朗,土屋大洋.

雇用の変容と公的年金: 法学と経済学のコラボレーション研究

(2015.4.28更新)
西村 淳(編著)

東洋経済新報社(2015/4)
 
年金制度は、雇用の不安定化にいかに対応できるのか。実証研究・比較研究・課題別研究により、年金と雇用に関する課題を総合的に検討する。失業率の上昇と非正規雇用労働者の増大、片働き世帯を数では上回る共働き世帯、依然として残る女性労働力のM字カーブ、高齢者の雇用延長と年金支給開始年齢の引き上げ、年金制度と一体的な関係にある雇用が大きく変化している。

 『安全保障とは何か』

(2014.10.31更新)
遠藤 誠治、遠藤 乾(編)

岩波書店(2014/10)
 
いま,なぜ日本の安全保障を問わなくてはならないのか.これまでの議論に何が欠けていたのか.現在と将来の日本の安全保障を考える際におさえておくべき文脈や課題を多面的に整理.時代状況の変化に伴って,安全保障に関する論理の転換をはかる必要性を示しながら,本シリーズ全体を貫く問題意識を提示する導入巻.

 『感情の政治学』

(2014.9.17更新)
吉田徹(著)

講談社(2014/8)
 
個人が政治の情報を集め、投票先を主体的に、合理的に選択すれば、政治はよくなる――。そのような政治観は幻想に過ぎない。自分の思う通りにならない他者と、人間の非合理性に注目し、政治を組み立て直す。
理性を重視する従来のパラダイムではこぼれ落ちてしまう現実の政治を気鋭の政治学者が描き出す一冊。

 『港湾整備と地域経済の発展-苫小牧港と北海道の未来-』

(2014.8.20更新)
石井吉春(編著)

北海道新聞社(2014/8)
 
開港50年を迎えた苫小牧港の整備と発展の足跡をたどりながら、これからの北海道経済における役割を考察する。北海道開発の象徴として北日本最大の港に成長した苫小牧港の未来を見つめる。
 
 

 

『社会保障制度改革を考える-財政および生活保護、医療、介護の観点から』

(2014.8.19更新)
一圓 光彌 (編著), 林 宏昭 (編著)

第2章 石井吉春(著) 中央経済社(2014/8)
 
公的な責任で“安全,安心”を!!
高齢化とともに人口構造が変化する中,生活保護や医療,介護保険はどうあるべきか,そのための財源をどう考えるかなどをさまざまな角度から検証し、今後の改革の方向を探る。
 

 『地域とともに生きる建設業』

(2014.8.19更新)
小磯修二著

中西出版(2014/8)
 
知られざる建設業の意義とその魅力!
地域にとって建設業は、経済的な生産力や雇用を生み出す力であるだけではなく、日常の催事への協力から非常時の災害救助に至るまで、地域社会を支える役割の大きな産業でもある。その土地に精通し、特性を最大限に活かして活動する建設業は、地域とともに将来があるという、共同体としての強い意識を持ち、地域の課題に向き合い、発展に必要な幅広い活動を行っている。地域政策を主なフィールドとする研究者の立場から、現場へのヒアリングなどを通して見えてきた「地域産業としての建設業」の意義や役割、可能性を考察、提言する。

 『被災自治体における住民の意思反映-東日本大震災の現地調査・多角的考察を通じて-』

(2014.725更新)
第I部第3章 原田賢一郎著、第II部第7章 生沼裕著

公益財団法人 日本都市センター
東日本大震災では、地震・津波により多くの住宅が滅失・損壊し、また、福島第一原発の周辺地域では、居住・立入が制限される状況が生じた。その結果、現在に至るまで多くの住民が、震災前に居住していた市町村区域の内外に避難・転居を余儀なくされている。
これまで、被災自治体においては、復興に向けて各種計画の策定が進められてきた。復興の方向性や事業を提示するこれらの計画やそれに基づく実際の復興施策に、そこへ居住することになるであろう住民の意思を反映することは必要不可欠であるが、自治体が避難している住民やその意思をどのように把握し、政策決定に反映させていくか、あるいは住民相互の合意形成をいかに進めるかは重要な課題である。
これらについての調査研究を進めるため、当センターでは、平成24年7月に「被災自治体における住民の意思反映に関する研究会」(座長 金井利之 東京大学大学院法学政治学研究科教授)を設置し、2か年度にわたって、復興において自治体として重要視している住民の意思反映・合意形成の過程について、被災自治体等でのヒアリング調査などを通じて実態を把握するとともに、その課題等について、関連の専門的視点から考察をすすめてきたところであり、本報告書はこれらを取りまとめたものである。

 『持続可能な未来のためにII-北海道から再生可能エネルギーの明日を考える』

(2014.4.18更新)
吉田文和・・荒井眞一・佐野郁夫(編著)
北海道大学出版会 (2014/3)
2012年に北大大学院共通講義・市民公開講座として行われた「持続可能な低炭素社会」の講義を元に,持続可能な低炭素社会づくりについて様々な観点から論じたものである。
第Ⅰ部では,わが国と世界が直面する地球温暖化問題の現状と,その対応のため,どのような国際交渉と国内での対応が行われているかを概説する。第1章では,1992年の地球サミットから2012年の国連持続可能な開発会議に至るまでの地球環境問題について,日本の関与などについて概説し,「グリーン経済」など今後の方向や北海道との関わりなどを解説する。第2章では,温室効果ガスの削減について,科学的観点,あるいは現在の国際交渉からはどのようなことが求められているのか,わが国の目標の策定はどのように取り組まれているのかを解説する。第3章では,温暖化防止の手段の一つとして検討されている海洋肥沃化の問題について,国際法の観点から検討する。
第Ⅱ部では,持続可能な社会づくりの一つの鍵となる各種の再生可能エネルギーについて,その概要と現状,今後の展望について特に北海道における可能性に着目して,最新の動向を踏まえた論考を収録する。第4章では,言わば総論として,現在北海道の各地で行われている再生可能エネルギー活用の取り組みの事例と,わが国の脱原発と再生可能エネルギーの利用拡大への展望について,デンマークやドイツとの比較を交えて解説する。第5章では,北海道を例として今日のエネルギーの抱える問題点と,これを克服して新たな社会を構築するための方向を論じる。第6章では,地熱エネルギーについて,特性・今日の状況・課題とその実相を学術的観点から解説し,今後の展開の可能性を論じる。第7章では,再生可能エネルギーである家畜糞尿バイオマスについて,現状と課題,北海道を中心とした事例と今後の展望について解説する。第8章では,電力供給の持つ特性,再生可能エネルギーを大幅に導入するための課題と,それを解決するための手段である「スマートグリッド」とは何か,その方向性について解説する。第9章では,固定価格買取制度(FIT)について,わが国のエネルギー供給や再生可能エネルギーの特徴から説き起こし,FIT制度のしくみと現状について解説する。

 『Lectures on Environmental Policy』

(2014.4.18更新)
佐々木隆生(編著)中村研一(著)吉田文和(著)荒井眞一(著)鈴木一人(著)
北海道大学出版会 (2014/3)
低炭素社会の構築や持続可能社会を実現するための環境政策についての講義用テキストの出版を望む声が多く寄せられている。ことに大学で環境問題に関心を寄せる留学生を含む理系学生・大学院生にはその要望が強い。本書は,北海道大学サステナビリティ―学教育研究センターにおいて2010~13年に行われた「環境政策」講義担当者が,そのような要望に応えるために出版したものである。本書の主な特徴として,以下の4点をあげることができる。①環境政策を含む持続可能社会構築が現代の人間社会において問われる一般的意味(序章),②その政治的な意味(第1章,第2章),③経済的意味(第3章)をふまえた上で,④EUならびに日本の環境政策の展開(第4章,第5章,第6章)を俯瞰している。政治学,経済学の初学者および日本の環境政策に関心をよせる留学生と国際社会にとって入門書として最適の書である。

 『コモンズ 地域の再生と創造: 北からの共生の思想』

(2014.1/22更新)
小磯 修二 (著), 草苅 健 (著), 関口 麻奈美 (著) 北海道大学出版会 (2014/1)
北海道苫東工業団地内の手入れが行き届かない緑地を、近隣の市民が協力して手入れし、ハスカップ摘みや薪の生産、フットパスなど、憩いの里山空間に生まれ変わらせた。国内外の多様な事例をもとに、このような共有空間=コモンズという言葉を手掛かりに、地域社会の新たな発展の可能性を探る。
 
 
 

 

『地方が輝くために――創造と革新に向けての地域戦略15章』

(2013.11/25更新)
小磯 修二(著) 柏艪舎 (2013/11)
地方の醍醐味と可能性
理論と実践からの提言
閉塞状況にある硬直したいまの社会システムに新しい元気と活力を与え、地方から日本を変革する。疲弊が進む「地方」の活性化に向けて活動を続けてきた著者が、豊かな経験と分析を交えて地域戦略を提言する。
 
 

 『統合の終焉―― EUの実像と論理』

(2013.4/26更新)
遠藤 乾 (著) 岩波書店 (2013/4)
連邦国家を目標とする「統合」の物語は終わった.けれども,どっこいEUは生きている.このことをどう考えたらよいのだろうか.EUの形成過程やその内的なダイナミズムの分析,統合の思想的検討などを通じて,ヨーロッパ統合のもつ豊かな含意を引き出していく.気鋭の国際政治学者がEUの実像と論理に迫る意欲作。
 
 
 

 

『政治はなぜ嫌われるのか ―― 民主主義の取り戻し方 ――』

(2013.4/16更新)
コリン・ヘイ (著), 吉田 徹(訳) 岩波書店 (2012/11)
先進デモクラシー各国で進む投票率の低下や政治家への不信感の高まり。それはなぜか。新自由主義による「政治」への攻撃やグローバル化に伴う国内政治の無力化、社会科学における合理的選択論の隆盛から政治学者の責任まで、さまざまなファクターを斬新な視点で検討し、「政治」の再生はいかにして可能かを探る。従来の「政治」観を刷新する。イギリスの新世代政治学者による注目の書。
 
 

 

『ヨーロッパ統合とフランス ー偉大さを求めた1世紀ー』

(2013.4/16更新)
吉田 徹 (編・著・訳) , 上原 良子(著) , 廣田 功(著) , 宮下 雄一郎(著) , 廣田 愛理(著) , 浅野 康子(著) , 鈴木 一人(著) 法律文化社 (2012/7)
フランスという国民国家が、主権の枠組を超える欧州統合をいつ、なぜ、どのように実現していったか。経済危機に直面する欧州の深層を探るべく、第一線の研究者と元仏外相が共同執筆。
 

 

『世界が決壊するまえに言葉を紡ぐ』

(2011.12/11更新)
中島 岳志 (著), 星野 智幸 (著), 大澤 信亮 (著), 重松 清 (著), 開沼 博 (著)  (2011/12)
秋葉原事件から3・11以後へ―中島岳志
私は「言論ゲーム」「批評ゲーム」に飽き飽きしている。
何か大きな出来事があると、既製の枠組みを使って気の利いたことを発信し、あっという間に忘却していく。
興奮気味に過剰な解釈を加えながら、時間がたつとまた次のネタに過剰反応し、結局多弁という失語状態が永続する。
あとには何も残らない。その残像の中で大切な問いは破棄されていく。
試されたのは瞬発力のみ。それが果たして言論なのだろうか。言葉なのだろうか。
本書は私が言葉をぶつけ合いたい人たちと行なった対談の記録である。
みんな言葉を持っている。そこには言葉がある。届く言葉がある。
 

 

「いま〈アジア〉をどう語るか」

(2011.7/10更新)
有馬 学 (著), 松本 健一 (著), 中島 岳志 (著), 劉 傑 (著), 李 成市 (著) 弦書房 (2011/7)
非在のアジア? 過去の歴史と現在の視点とのズレから、一種類の語り方では認識できない「アジア」という枠組みをめぐって、日・中・韓の研究者がそれぞれの「アジア」を表現する。本書では、いまや何の前提もなしにアジアを語ることはできないという現状を認識したうえで今後の課題を示す。
 

 

「「政策思考力」基礎講座  政策を創る!考える力を身につける!」

(2011.7/1更新)
宮脇 淳(著)ぎょうせい (2011/7)
地域主権が進むと、地域の実情にあった「政策を創る力」が必要になります。
東日本大震災のような未知の事態・想定外の状況に遭遇したとき、「解決策を見出す力」を身につけておけば、円滑に事態を打開することができます。
本書は、そんな「政策思考力」の習得方法を、公共政策の第一人者である宮脇淳教授が5分野76項目から伝授する1冊です!
 

 

『ポピュリズムを考えるー民主主義への再入門』

(2011.7/1更新)
吉田 徹(著)NHKブックス (2011/3)
政治の閉塞を打破するものは何か?
古臭い大衆迎合政治と否定されながら、世界的に大きなトレンドとなっているポピュリズム。そこには民主主義の本質があるのではないか。「首相の大統領化」「右翼政党の伸張」「ネオ・リベラリズム政治の台頭」など現代政治の変化を見つめ、民主主義の根本から捉え返すことで、社会の閉塞を乗り越えろ!
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