青塚 英和 
皆さんは今この時期、就職活動も佳境に入っており、エントリーシートに記入するため自己PRや志望動機を考えるのに苦労していると思います。「なぜその会社に入りたいのか」「なぜその官庁でなければならないのか」「自分はどんな人間なのか」等、悩みながら考えていると思います。
こういった就職活動で必要なことに、「自己分析」があります。自己分析とは「自分探し」をすること、と巷の就職本にはあります。
自己分析は、自分の過去を遡ることによって「過去の自分」がいかにして「現時点での自分」を形成してきたのか、それを知るために行うものです。では、自己分析を行った結果見えてくるものは果たして100%の「本当の自分」なのでしょうか。おそらく、半分Yesで半分Noです。
人間は、何かしら「なりたい自分」「理想の自分」というものを持っています。例えば過去に自分に対して苛立ち、または落ち込んで「本当の自分はこうではない」と感じた経験があるとすれば、それは「なりたい自分」「こうありたい自分」と今の自分との間にあるギャップを感じ、それを受け入れられなかっただけなのです。
つまり、「本当の自分」とは現在の自分だけでなく「なりたい自分」「理想の自分」というものであって、今完全な形では存在しないものです。自己分析とは「理想の自分」と「現在の自分」とのギャップを知るために行うものなのです。
これらからもう一度「自己PR」と「志望動機」を見ると
「自己PR」=過去の自分から得た「現在の自分」を伝える事
「志望動機」=「未来の自分」「理想の自分」となるための手段(としてその
会社が必要なこと)
と言えるでしょう。
就職は「なりたい自分」としての「理想の自分」となるための手段です。皆さんが「なりたい自分」になれるよう、十分に考えて選択して頂きたいと思います。
(あおつか・ひでかず 北海道大学公共政策大学院特任助手)